生きるためにはお金が必要。
そのためには、まずはできることからやり始める。
そうしているうちに、やらなければならない事、できる事で
自分の時間が埋め尽くされていく。
とにかく生きるために、稼ぐためにを目的に物事を選択していく。
ある程度の年数がたつと、体が疲弊したり、心が疲れたり
感動しない自分に気づいたり、する。
私は、これまでやってきた仕事に全くの後悔もないし
仕事のやりがいもあり、スキルも見について満足しています。
しかし、ふと気づいたことがありました。
「これまでに感動したことは何ですか。」
「これからやりたいことは？」「心が動かされるように熱中したいことは？」
と聞かれて、答えられない自分。
逆に、「これまでに達成したことは何ですか？」と聞かれた時
出てきたのは、仕事に関する事ばかり。
仕事の中に楽しいことは見出しているけれど、何かが不足していました。
人生100年時代と言われる今、これからの時間は好きなことに
時間を使ってもいいのではないかと。
好きなことを仕事にしようという言葉を聞いても何が好きかがわからない。
そんな時、この本に出合いました。
「やりたい事の見つけ方」八木仁平著
- 自分の好きな事を知る
- 得意なことを見つける
- 自分が大事にしている価値観を知る
この3つを掛け合わせると、やりたいことが見えてくるという物。
読むとなーんだと思いますが、
実はこの3つを掛け合わせるということにポイントが。
今までよく目にしたやりたいことを見つける方法というのは、
好きな事だけ、得意な事だけだったりします。
そうすると、かけているポイントがあって、長期間できないんです。
目標を達成したら、燃え尽き症候群になって次何をしたらいいのか見失うみたいに。
この3つのうち、はっ！としたのは2つ目の得意な事の見つけ方でした。
得意な事というと、スキルの様に見につけた技術を想像していました。
でもそうではないのです。
5年後でも10年後でも変わらないものが得意な事。
いわば、特性の様なもの。
長期的な視点でものを見ることができるとか
物事を分解して分析してまとめることが得意とか。
その見つけ方になるほどーと思いました。
「あなたが誰かに対してイラっとしたことは何ですか。」
イラっとするということは、イコール、
あなたにはそれが当たり前のように簡単にできてしまうこと。
確かにイラっとする時は心のどこかに
「なんでそんなこともできないの。」という気持ちが根底にあります。
小さいときから親戚に
「〇〇ちゃんは、人の気持ちをくめる子だもんね。」などと言われるような
時代が変わっても、変わらない物が得意な事。
こんな風に、過去の自分が選んだある出来事の中に価値観が入っていたり、
それを選んだ裏の意味はこう、といった、あ！そうかと思う事が書かれています。
今まで気づいていなかったことに気づく本です。
これからも変わらない自分の中の価値観が明確になります。
近しい人に自分はどんな人か聞いてみたり、尊敬する人、
過去に自分に影響が大きかったこと、死んだ後に周りからどういわれたいかなど
1つ1つのことは、過去の出来事のように見えて、
その奥に自分が大事にしている価値観を見出すことができます。
2－3人の親しい人同士で行うと、表現やこういうことではないか？
といった、意見をもらえるので、自分で気づかなかった自分に出会えます。
またこの本には、好きな事の例、得意な事の例などが100個載っているので
1人でやる場合も、見落としていたことをこの中から気づくことができます。
こうして、好きなことx得意なことｘ価値観から
本当に自分のやりたいことに気づいて、それを使って仕事にして行けたら
100年人生になっても、楽しく過ごしていけると思います。
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